昭和45年交通機械卒業の神部正明さんをご紹介いたします。
神部さんは大学卒業後、JFE(旧日本鋼管)のエンジニア事業部に入られ製鉄設備の建設に長く携わられました。
その後、1997年に当時、機械商社であった鋼機産業を引き受け、オーナーとして独立されました。
経営と供給責任のすべてを引き受けるエンジニアリング業務のスタートです。
ご本人いわく
『当初、一番苦労をしたのは資金繰りです。
エンジニアひとすじできて、資金繰りは初めての経験でした。
売り上げが上がっても検収後に現金になるまでには何カ月もかかります。
売り上げが伸びれば伸びるほど資金が必要になります。
オイルショックも有り、何度も挫折感を味わいました』
お話をお聞きしていて他人事ではありません。
御承知のとおり海外決済は常に現金です。
神部社長のようにプラント輸入の場合には、取引額も大きく大変なリスクが伴います。
品質を維持して、海外に生産拠点を設けることの大変さとご苦労は、ご本人のみ知るところです。
今では、中国に設計会社と生産会社を設立して生産シフトされ、年商六億の「産業機械の設計・製作・工事・システム開発のエンジニア会社」に育てられました。
現在はプラント関連のみならず、新規の環境分野(消臭事業)にも取り組んでおられます。
今後は関東支部総会にも参加されますので、直接お話をして頂き皆さんのビジネスの参考として頂ければ幸いです。
(井上 記)